風力鉄道に乗って
斉藤 洋, 佐々木 マキ
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偶然気づいたけど「風力鉄道に乗って」の作者は
ルドルフとイッパイアッテナの作者と同じ人かー!!
なるほどー動物がありえないことをしているのに
違和感がないのはそのせいか。
さりげなくこの人の作品では
ぺんぎんたんけんたいシリーズも好きです。
児童書好きにはたまりませんな。
もうかなり前に図書館で読んだ本なので内容はうろ覚えなのですが
主人公は中学受験を控えた小学生、
(今ネットを彷徨うまで、高校生か大学生だと捏造記憶していた。
小学生の頃読んでいたから、主人公とは同世代だったじゃないか!
やはり田舎だから中学受験の概念が無かったんだろうなぁー)
受験の参考書を読みながらいつもの電車に乗ったつもりが
列車の上に帆布が付いた風力鉄道に乗ってしまい、
風向きが変わるまでの数日間、
兄弟(人間と狐の兄弟!)ら数々の乗客たちと一緒に過ごす事になります。
この風力鉄道の凄いところは、風まかせなのは勿論
風呂や寝台車(わらに包まれて眠るらしい)があるところですね。
動物の乗客たちものんびりしたもので
目的地へ向かうのが遅れたり、着かなかったりしても決して慌てません。
むしろ潮干狩りなどしたりして余裕です。
一緒に乗っていた人型生物の話も中々面白い。
人間は少しあくせくしすぎなそうです。
彼が人間世界をよく行き来するせいなのでしょうね。
この辺りは少しユートピア小説のような感じがします。
しかし主人公も列車の中の風呂に入ったり
コンドルと戦ったりして、
いい息抜きになったのでしょうね。
私もこんな風まかせ鉄道になら乗ってみたいです。
・・・なんか前回の「阿房列車」シリーズでも
こんなことを書いたような・・・
それにしても、食堂のメニューがすべて平仮名なのはきつい・・・