免疫学個人授業
多田 富雄, 南 伸坊
この間の
「李白の月」が面白かったので、
南さんのほかの作品も読んでみる事にしました。
この本は、その道を代表する先生から
南さんが生徒役になって話を伺うというもので
この本のほかにも何作かあるみたいなんですが、
今日はとりあえず免疫学を読んでみました。
免疫というイメージはこの本を読むまで
人間の体を守ってくれるいいものという感じだったんですけど。
アレルギーの原因なども免疫が関係しているんですね!
免疫学の第一人者である多田先生によって
人の免疫がどのように働いていくのかがよくわかっていきます。
免疫は最近になって色々とわかってきたもののようです。
免疫システムが敵か味方かを識別するのって深いですね。
たとえ相手が最近だろうが自分の仲間の細胞であろうが、
自分のDNAであろうが
敵と判断した場合はとことんやっつける。
他人を識別する方法がまた凄い。
まさかこういうところで哲学的な話題になるとは思わず
南さんも少し混乱していたようです。
この本が作られたのは95年という、
ちょうどオウム真理教が話題になっていたころで
普通にオウム用語とかが載っていて懐かしい気分になりましたね。