竜田山

3年ぶりに自分のブログにアクセス
・・・生きてたんだ・・・
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | -
柳宗民の雑草ノオト
柳宗民の雑草ノオト
柳宗民の雑草ノオト
一般に雑草と言われている、身近な植物を
詳細なイラストつきで一つ一つ解説した本です。
帯に「そう、雑草は可愛いのだ。」と書いてありましたが、
私は可愛いというよりもこの本を読んで「雑草ってすげー」と思いました。
植物の名前の由来やその受粉方法
帰化植物が繁栄できた秘密や、実際に雑草を食べた感想とか
実に詳しく載っており、
柳さんの雑草との接し方が生き生きと伝わってきます。
専門書でも無いらしいのですが、科名や生態、学名まで載っているので
雑草図鑑としても使えるのではないでしょうか。

ブログを彷徨っていたら、この間お亡くなりになられたそうですね。
お父様は柳宗悦でお兄様はデザイナーの柳宗理・・・凄い家系ですね。
しかしこの雑草ノオトには
母の話しか出てこないのは何故?
続きを読む >>
19:48 | 本の感想 | comments(0) | trackbacks(1)
ニセモノは時に本物より深い
ニセモノ師たち
ニセモノ師たち
中島 誠之助
また凄い本を読んでしまいましたよ!
作者はお宝鑑定団で有名なあの人です。
この本は中島さんが出合ったニセモノとそれを取り巻く人たちを通して
中島さんのニセモノとの向き合い方を書いた本なのですが、
エピソードエピソードがどれもこれも面白いです。

この本によると骨董商のようなプロを騙すのが
本当のニセモノ(何か変ですけど)なんですね。
そのニセモノを必死こいてばれないように作る職人や
何食わぬ顔で同業者に売りつける骨董商、
ニセモノを掴まされた恨みを他の骨董商を利用して晴らす収集家など
ニセモノ一つでも様々な人たちが関わっていて
たかがニセモノという言葉で片付けるには勿体無い世界です。
ニセモノの片に本物のコレクションを現物交換してしまった人とか
陶器の学術論文もかけるほどの人のコレクションが全部ニセモノとか
少し可愛そうな例もありますけど。
著者の中島さんもそのような人たちに騙されたり
一矢報いたりして、成長していったんですね。
後書きに「無断でのシナリオ執筆によるドラマ化等は、
切につつしまれたい。」と断りがありますけど
ドラマ化されたら絶対面白い内容です。
まぁここに書かれていることは全部実話なので無理なのでしょうが
事実は小説より奇なりという感じですね。

この本を読むと過去に買った白州正子の本などを
「ああーこういうことか」と読み返してみたくなります。
白州正子もニセモノ(だか本物だかわからないらしい)を
掴まされたのですが
「ニセモノでも質がよければそれは本物」と書いていて、
当時は大らかだ人だなと思っていましたけど
この本を読むと大らかじゃない人には
骨董を趣味にするのは無理だということがわかりました。
儲け心が出てしまうとニセモノを掴まされてしまうそうです。

中島さんも何度もそういう失敗をして
目利きになっていたんですね。
また中島さんがニセモノを掴まされた
と気づいた後の行動もかっこいいです。
やはり失敗したらその後どうするかというのは大事ですね。

文体も軽めで結構読みやすいですね。
他の本も読んでみようかな。
続きを読む >>
21:16 | 本の感想 | comments(2) | trackbacks(0)
中国古典の人間学
名著12篇に学ぶ中国古典の人間学
名著12篇に学ぶ中国古典の人間学
守屋 洋
本屋で気になった「孫子の兵法」を買ってきて
作者を見たらかなり昔に買った
「中国古典の人間学」を書いた人と同じだったので
予習というか思い出しがってら、先に「中国古典の人間学」を読みました。

この本は「孫子」や「荘子」、「菜根譚」といった中国の古典から
現在にも通じる知恵などをわかりやすく紹介した本です。
現代には馴染みが薄い作品もありますが、昔の人の必須だったんですよね。
本を読んで感じたことは
人間というのはいつの時代でも
同じようなことばかりやっているものだなぁーということです。
解説でも言われていますが、古典に目を向けることによって
昔の人のトラブルへの対処法を学ぶのはいいかもしれません。
特に唐の李成民の政治手法を書いた「貞観政要」は
もっと読まれてもいい本だと思います。
私が買った当時すでに結構古い本らしく、
新潮文庫なのに切り取って
「Yonda?」グッズに応募できる部分がありません。
他に中国古典の名言録
なるものもあるみたいですね。


続きを読む >>
22:59 | 本の感想 | comments(0) | trackbacks(0)
山本夏彦傑作選2
「夏彦の写真コラム」傑作選〈2〉
「夏彦の写真コラム」傑作選〈2〉
山本 夏彦, 阿川 佐和子
前回からかなり時間が経ってしまいましたけど買っていた傑作選2読みましたよ!
前回は藤原正彦さんが編集したものでしたが
今回は1991年から2002年までを阿川佐和子さんが編集したものなんですね。
裏の詞書にびっくり
「オンナの本質を見抜いた寸鉄の一撃に、
おこるどころから溜飲を下げいたのも実はオンナたちだった!」
てっきり「女に参政権はいらない」とか
「女はすべて売笑婦になる素質がある」とか
女に対して暴言を吐き捲くりなので
女性には人気がなかったのかと思っていたのですが
結構人気があったのですね。
そこに注意して読んでみると
何となく女性に読者がいたわけがわかってきました。
そして、作者もむやみやたらに女を叩いているわけではないのです。
最後の方の「わが女性崇拝」を読むと
「だから女に厳しかったのか」と少し納得しました。
不謹慎ですが作者が死ぬ前にこのエッセイを書いて
それを阿川さんが採らなかったから
誤解したまま読み終わっていたのかもしれません。

世相もバブル崩壊後から4年位前までと
結構短いようで長かったのでその変遷にも驚きました。
駅前留学とか山一證券の破綻とか、フリーターとか
まだ懐かしいとはいえないようなものまで見事に斬っています。
傑作選1と比べて、より懐古というか
昔の言葉の話題がたびたび出てくるのは
作者がよほど言葉の乱れに敏感になっていたせいでしょうか。
言葉というものは流動的なもので、しかも地方差がありますから
作者が自分の育った東京の言葉
(決して標準語でないところがポイント)を懐かしんだのも
何となくわかるような気がします。

ともかく惜しい人を亡くしたものですね。
この間のホリエモン騒動のことなど
もう嬉々として書きまくったことでしょう。
続きを読む >>
00:20 | 本の感想 | comments(0) | trackbacks(0)
カレル・チャペックって凄い人だなぁ
先ほど読んだ「園芸家12ヶ月」のカレル・チャペックという人は
チェコ人らしいですね。
クルテクもチェコのアニメだし、
この数日で私の中にチェコフェアが開催されていたようです。

カレル・チャペックの本は初めて読みましたが
結構色々な本が日本で出ているのですねー!
演劇や推理小説、評論や童話など、
もう書けない作品は無いなと感じるくらい。
ロボットという言葉をはじめて作ったのも彼ですか。
著作の中の山椒魚戦争というのはこの間読んだ
「森の紳士録」でちらっと取り上げられていました。
思いもかけないところでリンクしていますね・・・
山椒魚戦争を読んでみたくなりました。
23:53 | 雑記 | comments(0) | trackbacks(0)
園芸家って一体・・・
園芸家12カ月
園芸家12カ月
カレル チャペック, Karel Capek, 小松 太郎
本を読んで全く園芸家って奴はー!と呆れながら笑ってしまいましたよ。
園芸家というほどではありませんが
園芸家に少し親近感を抱いている私にとっては
本当に面白かった本です。
園芸家というのは文字通り園芸が好きな人達なのですが
園芸に心血を注ぎすぎるあまりに
隣の家の園芸家に闘志を燃やしたり、留守番を頼んだ人を罵倒したり
珍しい植物を注文しすぎて植える場所を考えなかったり
土を柔らかくするつもりで球根を潰したりします。
しかし本当に植物のことしか考えていないので、何か憎めないのですよ。
作者はそんな園芸家の12ヶ月をユーモラスに書いています。
作者も、もちろん訳者もそんな園芸家で
園芸家であるということを楽しんでいるふしがあります。

作者のすんでいるところではオーソドックスな植物でも
日本ではなじみの無い植物には
丁寧に注がつけられているというのも良いですね。
名前が気になる植物はついつい図鑑で調べてしまいました。
訳者によると作者の住んでいたチェコは
北海道より夏涼しく冬寒いところだそうですが、
やはりそこだと生える植物は違うんですね。

シャボテン信者のところ、多肉植物に惹かれている私にとって
耳が痛く、かつ一番面白かった箇所でした。
ネットや本で同じ植物なのに
水のやり方や育て方に違うのはなぜかと思っていましたが
信仰する宗教の違いなんですね、納得しました(笑)
作者は本当にこういうところのユーモアがうまいですね。

作者の兄が書いた絵がページのあちこちにあるのもいいですね。
この作品は無声映画か
作者の兄の絵のタッチでアニメ化して欲しいですね。
続きを読む >>
23:40 | 本の感想 | comments(2) | trackbacks(1)
もぐらくん・・・何と奥が深い世界・・・
もぐらとずぼん
もぐらとずぼん
エドアルド・ペチシカ, ズデネック・ミレル, うちだ りさこ
今日何気なく行った雑貨屋で凄いものを発見。
もぐらくんのノートだ!
気がついたから衝動買いしておりました・・・

もぐらくんと言うのは何かといいますとこの上の絵本のキャラです。
この絵本と「もぐらとじどうしゃ」は子供の頃のお気に入りの一つで、今も家にあります。
読んでみると実にほのぼのとしていて、
けなげなもぐらが本当にかわいいです。
懐かしいなぁ〜しかしなぜ今頃もぐら?と思い、
うちに帰ってから調べてみたら大変なことがわかりました!

私はもぐらというかクルテクブームに乗り遅れていたようです!
このもぐらくん、
製作されたチェコでは「クルテク」という名前で親しまれていて
日本でもDVDやグッズが売られているのです。
上の二作のほかにも別の人の訳で、違う出版社から
クルテクの絵本が翻訳されている、ということも初めて知りました。
ちなみに公式サイトはこちら
そしてこことかここ
クルテクの素敵なグッズが入手できるそうです。
全部欲しい・・・が欲望の赴くままに行動したら破産してしまいそうです。
とりあえず、新シリーズ「もぐらくん、おはよう」から手を出して行きたいと思います。
00:07 | 児童書の感想 | comments(4) | trackbacks(2)
ナルニアを見てきましたよ
ナルニア国物語
ナルニア国物語
公式サイトはこちら
ナルニアを見てきました!相変わらずファンタジー物はいいなぁ。
ナルニアは一作目だけ子供の頃読んだことがあって
だいぶストーリー忘れていたので初見状態で楽しく見れました。
以下ネタばれ
続きを読む >>
23:22 | 映画の感想 | comments(2) | trackbacks(1)
多肉植物に目覚めそう
ひみつの植物
ひみつの植物
藤田 雅矢
タイトルと表紙の不思議な植物の写真に惹かれて買った本。
見たことも無いような植物ばかりで素敵です。
たとえば幾何学模様のカリフラワーとか
ジャックの豆の木のもとになった巨大豆とか
植物の世界は本当に不思議だなと思わせる内容でした。
作者が大抵それを育てているというのも凄いです。

これを読んでいたら多肉植物に興味が出てきましたよ。
窓ガラスのような透明な窓を持つ植物、
針の代わりに色が変わるサボテン
多肉植物というのは実に不思議なものですね。
特に脱皮する植物リトープスは、名前だけは知っていたものの
実際に写真で見るとより変な植物なことがわかりました。
イシコロマツバギクの名前の通り、綺麗な花も咲くみたいですね。
早速近くのホーマックにチャリで駆けつけて
リトープスを探してしまいました。
残念ながら無かったんですけど、
この本に紹介されていたピンクのタンポポの種があってびっくりしました。
密かに買ってきて蒔こうと思います。

それにしても植物の出てくる本として紹介されていた。
レオ・レオーニの「平行植物」という本が。
あおくんときいろちゃん
スイミーの作者ですから、怪しいくらい変な本なのでしょうね。
気になります。
続きを読む >>
23:28 | 本の感想 | comments(4) | trackbacks(0)
文車日記
文車日記―私の古典散歩
文車日記―私の古典散歩
田辺 聖子
古典を楽しむ人にはバイブルと言っても過言ではなく、
エッセイ形式で短く、何処から読んでもいいので初心者にもお勧めです。
好きなジャンルで、途中に絵が入っているという
もう私の好みをしっかり鷲掴みしていまった、今日はそんな本の紹介です。
私が生まれるよりもかなり前に書かれた作品なのですが、
題材が題材なだけに色あせていないですね。
平安時代の辺りは元ネタを知っているので
「清少納言は石女だったのでは?」のような仮説に
「そういう読み方もあるんだ〜」と感心しながら読みました。
また、あまり良く知らない昭憲皇后や偽紫田舎源氏の辺りは
それこそ「更級日記」の主人公みたいにわくわくしながら読みました。
全く興味の外だったので、いつか読んでみたいですね。

続きを読む >>
23:50 | 本の感想 | comments(0) | trackbacks(1)

03
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--